木目金の指輪の作り方

木目金ってどうやって作られてるの?

当工房で作っている木目金の指輪。

表面に浮かぶ美しい木目模様はなんと地金の色で作っています。

金属でいったいどうやって木目模様を作るのか、なかなか想像がつきませんよね。

簡単にその作り方をご紹介したいと思います。

色の違う複数の素材を溶接

金属の色だけで木目模様を作るために、まずは色が違う素材を何枚も重ねて1つに溶接します。

各種カラーゴールド、シルバーなどがよく使われます。

ここで入れた素材の色がそのまま木目の模様になりますから、色の希望があるときは忘れずに入れておかないといけません。

薄い棒状の金属を重ねて高温で熱して、まるで地層のように色の違いがある一枚の金属板の出来上がりです。

この段階になると元の金属板がはがれたり、ばらばらになったりすることはありません。

複数の色が重なった一枚の金属板として加工できるようになります。

木目模様を作る

溶接して作った金属板を加工して木目模様を作っていきます。

曲げたり、削ったり、平らに伸ばしたりすると、金属板の表面に色の違う層が現れます。

これをうまく利用すれば特定の模様を作れます。

もうおわかりですね。

ここで作っているのが木目模様というわけです。

もちろんとても難しく、木目金を習得している職人でないとなかなか作れないかもしれません。

技術を持っている職人なら狙った木目模様を作れるのです。

指輪を作る

木目模様の現れた金属板を作れたら、それを指輪に加工します。

いきなり指輪を作って木目模様を出すというよりは、木目の現れた金属板を作ってからそれを指輪に加工するという流れなのです。

素晴らしい伝統工芸による指輪を作ろう

木目金の指輪はこのように手間がかかりますが、それに見合うだけの美しい指輪です。

日本の高い技術を感じられる伝統工芸品でもあります。

普通の指輪では満足できない方にも大変おすすめです。

木目金工房enishiではお客様のご希望に合わせて指輪を製作しております。

ご興味のある方はぜひご相談ください。